Sievers TOC計 Mシリーズのご紹介

Introduction of "Sievers M series" TOC Analyzer

Sievers TOC計 Mシリーズとは?

画像 TOC計Mシリーズは、SieversブランドのTOC計の代名詞といえる「ガス透過膜式導電率測定方式」を採用した最新モデルのTOC分析計です。当シリーズは、製薬分野における精製水や注射用水の品質管理、半導体分野における超純水中に含まれる有機物濃度の指標や水道水分野における安全性の管理など様々な用途・目的に用いることができます。従来のTOC-800型/900型から技術を受け継ぎ、さらに測定時間を短縮し、操作性及びメンテナンス性を向上させたことで、よりユーザーフレンドリーな測定が可能になりました。

ガス透過膜式導電率測定方式とは?

画像 サンプル水が紫外線(UV)により酸化分解されると、多種の有機物イオンが発生します。正確なTOC値を得るためには、炭素以外のイオンを正確に除去する工程が必要となります。

【ガス透過膜式導電率測定方式の仕組み】
① 紫外線(UV)により酸化分解
② 多くの有機物イオンが発生
③ ガス透過膜により炭素のみを分離し、DI水側へ移動
④ 導電率セルにより、TOC値を算出
⑤ イオン交換樹脂で、炭素を除去

直接導電率測定方式との違い

直接導電率測定方式

【測定原理】
有機物分解前後のサンプル水の導電率差をTOCに換算
【特長】
簡単なシステム構成・パージガスやドライヤーが不要
高感度・校正の安定
【欠点】
導電率の高いサンプル水に適用不可
否選択的な測定(全てのイオンをTOCとして測定してしまう)
ハロゲン化合物及び、硫黄・窒素・燐を含む化合物による測定妨害


ガス透過膜式導電率測定方式(Sievers TOC計)

【測定原理】
CO2のみガス透過膜で分離し、純水中で他のイオンの影響を排除して導電率を測定しTOCに換算
【特長】
検体の導電率に影響されない
高感度・高精度
選択的測定(CO2のみ測定)
校正の安定(導電率センサーの電極が汚れない)
パージガスやドライヤー不要
【欠点】
高TOC水には試薬を使用
測定上限50ppm

製薬用水/洗浄バリデーション用 Sievers M9ラボ型

Sievers M9ラボ型は、製薬用水の管理、洗浄バリデーションにピッタリな仕様です。
3局(JP/USP/EP)や21 CFR Part 11に基づいたデータインティグリティに対応しており、国内外の製薬企業で数多くの納入実績がございます。
⇒その他、M9ラボ型の特長を右記で詳しく解説しております。ぜひご覧ください。

精製水/注射用水 管理用 Sievers M9 オンライン/ポータブル型

Sievers M9 オンライン/ポータブル型は、以下の特長を備えた精製水/注射用水管理用に適したTOC計です。
・データインテグリティ対応   ・3局(JP/USP/EP)適合
・分析法バリデーション対応  ・1台でオンライン/オフライン分析
⇒右記で詳しく解説しております。ぜひご覧ください。

関連製品:オンラインTOC分析計 M500/500e型(ガス透過膜式導電率測定方式搭載)

画像 オンラインで純水・超純水などのTOC測定を無試薬で行います。「ガス透過膜式導電率測定方式」を採用し、ラボ分析並みの精度を有した測定が可能です。製薬産業における精製水や注射用水、半導体・半導体関連製品、試薬、生産装置・液晶・電力など、様々な分野で純水と製品の品質を厳しく監視します。


製薬産業向けモデル:M500
半導体産業向けモデル:M500e

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