Sievers TOC計 M5310Cシリーズ

各種法令に対応した純水・精製水・飲料水中の有機性不純物の管理や環境水・排水中に含まれる有機汚濁物質の量を測定することを目的としています。

◆特徴
ガス透過膜式導電率測定方式で妨害イオンを除去 
○低ランニングコスト(ガス不要・校正:年1回) 
○無機炭素(IC)除去システムを標準搭載 

用途に合わせた3タイプ:ラボ、ポータブル、オンラインをご用意しております。 
 
アプリケーション例:原水管理や水道事業体における水質管理

ガス透過膜式導電率測定方式とは?

サンプル水が紫外線(UV)により酸化分解されると、多種の有機物イオンが発生します。正確なTOC値を得るためには、炭素以外のイオンを正確に除去する工程が必要となります。 
 
【ガス透過膜式導電率測定方式の仕組み】 
① 紫外線(UV)により酸化分解 
② 多くの有機物イオンが発生 
③ ガス透過膜により炭素のみを分離し、DI水側へ移動 
④ 導電率セルにより、TOC値を算出 
⑤ イオン交換樹脂で、炭素を除去

直接導電率測定方式との違い

直接導電率測定方式との違い

【測定原理】 
有機物分解前後のサンプル水の導電率差をTOCに換算 
【特長】 
簡単なシステム構成・パージガスやドライヤーが不要 
高感度・校正の安定 
【欠点】 
導電率の高いサンプル水に適用不可 
否選択的な測定(全てのイオンをTOCとして測定してしまう) 
ハロゲン化合物及び、硫黄・窒素・燐を含む化合物による測定妨害

ガス透過膜式導電率測定方式(Sievers TOC計)

【測定原理】 
CO2のみガス透過膜で分離し、純水中で他のイオンの影響を排除して導電率を測定しTOCに換算 
【特長】 
検体の導電率に影響されない 
高感度・高精度 
選択的測定(CO2のみ測定) 
校正の安定(導電率センサーの電極が汚れない) 
パージガスやドライヤー不要 
【欠点】 
高TOC水には試薬を使用 
測定上限50ppm

ガス透過膜式導電率測定方式のご紹介(Youtube)