Sievers TOC計 M9eシリーズ

半導体産業における超純水や回収水のTOC管理、各種水質研究や調査用に使用されます。

◆特徴
○ガス透過膜式導電率測定方式で妨害イオンを除去 
○測定間隔:2分間(ターボモード:4秒間)
○低ランニングコスト(ガス不要・校正:年1回) 
○サイズ排除クロマトグラフィーシステム(SEC)への応用可能
 
 
用途に合わせた3タイプ:ラボ、ポータブル、オンラインをご用意しております。 
 
アプリケーション例:半導体分野の超純水管理など

ガス透過膜式導電率測定方式とは?

サンプル水が紫外線(UV)により酸化分解されると、多種の有機物イオンが発生します。正確なTOC値を得るためには、炭素以外のイオンを正確に除去する工程が必要となります。 
 
【ガス透過膜式導電率測定方式の仕組み】 
① 紫外線(UV)により酸化分解 
② 多くの有機物イオンが発生 
③ ガス透過膜により炭素のみを分離し、DI水側へ移動 
④ 導電率セルにより、TOC値を算出 
⑤ イオン交換樹脂で、炭素を除去

直接導電率測定方式との違い

直接導電率測定方式

【測定原理】 
有機物分解前後のサンプル水の導電率差をTOCに換算 
【特長】 
簡単なシステム構成・パージガスやドライヤーが不要 
高感度・校正の安定 
【欠点】 
導電率の高いサンプル水に適用不可 
否選択的な測定(全てのイオンをTOCとして測定してしまう) 
ハロゲン化合物及び、硫黄・窒素・燐を含む化合物による測定妨害

ガス透過膜式導電率測定方式(Sievers TOC計)

【測定原理】 
CO2のみガス透過膜で分離し、純水中で他のイオンの影響を排除して導電率を測定しTOCに換算 
【特長】 
検体の導電率に影響されない 
高感度・高精度 
選択的測定(CO2のみ測定) 
校正の安定(導電率センサーの電極が汚れない) 
パージガスやドライヤー不要 
【欠点】 
高TOC水には試薬を使用 
測定上限50ppm

ガス透過膜式導電率測定方式のご紹介(Youtube)