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有機物の変動、しっかり把握できていますか?

安全な水道水のために、有機物をしっかり見える化

水道水の安全性を守るためには、有機物の管理が欠かせません。全有機炭素(TOC)は、水中に含まれる有機物の総量を示す指標であり、浄水処理の適正や水質変動を把握するために非常に重要です。
有機物が増えると、消毒副生成物の発生や処理効率の低下など、さまざまなリスクが高まります。TOC測定を行うことで、こうしたリスクを早期に察知し、浄水処理の最適化や水質の安定化につなげることができます。

検査方法告示*に準拠したカスタム多点校正プロトコル

告示【別表第30】では、検量線の作成方法を下記のように規定しています。 
全有機炭素標準液をメスフラスコ4個以上に採り、それぞれに精製水を加えて、濃度を段階的にした溶液を調製する。以下装置の補正方法に従い検量線に相当する補正を行う。 
Sievers M5310C型は、検査方法告示に準拠した検量線に相当する補正が可能 です。 

*水質基準に関する省令の規定に基づき環境大臣が定める方法(平成15年厚生労働省告示第261号)

水道水質検査方法の妥当性評価ガイドラインに対応

妥当性評価ガイドラインに沿った評価試験が可能です。

検量線の作成

検量線の評価(キャリーオーバー・真度・精度)

添加試料の評価(真度・並行精度・室内精度)

用途に合わせて選べる3つのモデル
モデル
特長
主な用途
ラボ型
オートサンプラーによる多検体自動測定
定期検査
オンライン型
リアルタイム監視
原水と処理水を同時監視
ポータブル型
小型・軽量で持ち運び可能
現場での迅速確認

ー検査方法告示に<TOC>連続自動測定が追加ー*

*水質基準に関する省令の規定に基づき環境大臣が定める方法(平成15年厚生労働省告示第261号)【別表第30の2】

こんなお悩みありませんか?

人手が不足している、手動測定では測定頻度に限界がある

人手不足なうえに記録作業にも時間がとられてしまう、回数が限られる手動測定では急激な水質変化を見逃してしまう

異常を検知するのが遅れる

スポット測定では、異常が発生しても検知するまで時間がかかり対応が後手になってしまう

水質管理を高度化

リアルタイム測定(測定間隔:2分)で、水質変動を把握し処理工程を最適化・異常を即検知

業務効率化

連続自動測定・自動記録で、測定工数・時間を削減

コスト削減

作業効率アップにより、人件費を削減

水源は、季節や天候によって大きく変化し、それは浄水処理に直接影響します。対応が遅れると、処理効率の低下や水質トラブルにつながることも・・・
TOCは、この「見えない変化」を敏感にキャッチできる頼れる指標です。リアルタイムで監視すれば、水質変動の傾向がわかり異常を早めに見つけ、スムーズに対策できます。結果として、安定した水質を保ち、利用者に安心を届けることができます。

ラボと同等の測定精度

Sievers TOC計によるオンライン測定は、ラボ測定と同等の精度を実現します。
TOC測定の多くはラボ分析で行われてきました。しかし、測定のたびにサンプルを採取するなど手間がかかります。
Sieversのオンライン型TOC計なら、精度はそのままでリアルタイム監視が可能です。ラボと同じ測定原理を採用しているので、データの信頼性は変わりません。
しかも、オンラインなら24時間連続で測定できるため、急な水質変動も見逃さず、現場の負担を大幅に軽減できます。

ラボ型 vs オンライン型TOC計の比較
Sievers M5310C ラボ型
Sievers M5310C オンライン型
測定方式

湿式紫外線酸化+ガス透過膜式導電率測定方式

測定範囲

4 ppb ~ 50 ppm

試料の採水

手動採水

自動採水

測定時間

2分

2分間隔または30分間隔

イニシャルコスト

同等

ランニングコスト

同等

人的負担

大きい

小さい

法令対応

【別表第30】全有機炭素計測定法

【別表第30の2】
連続自動測定器による全有機炭素計測定法

アプリケーション

処理プロセスの最適化(活性炭や凝集剤などの注入管理)

原水水質の急変を迅速検知(例:ゲリラ豪雨、原水事故)

オプションの2流路モデルで原水と処理水を1台で測定・運用