分析の基礎知識「電気滴定法」

電気滴定法における分析には、滴定終点の検出方法の違いによって、電位差滴定、分極滴定、電流滴定および電気伝導度(導電率)滴定などがある。

自動滴定装置の構成

コントロール部(表示部、検出器、プリンター等を含む)
検出部、自動ビュレット、スターラー、滴定用試薬

電位差滴定

電位差滴定

滴定終点を電位差でとらえる方法で、検出電極は、pH電極、ORP電極を用いる。

中和滴定

滴定終点を電位差でとらえる方法で、検出電極は、pH電極、ORP電極を用いる。

酸化還元滴定

酸化剤(例えばCe4+)で還元体(例えばFe2+)の滴定を行うと、それぞれの化学種の濃度変化と電位変化は、当量点において大きな電位変化が起きる。この変化は白金のようなORP電極で追跡することができる。

沈殿滴定

ハロゲンイオンの溶液に硝酸銀溶液を加えて滴定する場合、銀電極を挿入し、その電位を追跡すれば、当量点では大きな変化がおきるので、沈殿滴定の終点が求められる。

錯滴定(キレート滴定)

錯滴定でよく用いられるのはEDTA(エチレンジアミン四酢酸)による金属濃度の分析である。この方法では、pHを調節することによって多くの金属が分析できる。
(Mg、Ca、Ba、Co、Ni、Cu等)

分極滴定法

指示電極に外部から電流または電圧を加えて分極させて行う電示容量分析をいう。代表的なものには、カールフィッシャー水分計がある。

電流滴定法

指示電極に外部から電流または電圧を加えて分極させて行う電示容量分析をいう。代表的なものには、カールフィッシャー水分計がある。

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