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Total Organic Carbon (全有機炭素)とは?

有機物に含まれている炭素の絶対量で表す水の汚染指標です。
BODおよびCODも有機物の指標ではありますが、この2つは、炭素の絶対量ではなく有機物分解のために消費される酸素量であらわされています。測定開始から結果判定まで時間を要するBOD、CODと比べ、数分で測定結果を得られることからリアルタイムでのモニタリングツールとしても役立てられます。排水・環境水分野からボイラー水、半導体用超純水、医薬製造水まで幅広い産業分野でTOC測定が行われています。

TOC計の代表的なアプリケーション例

全般

TOCは、産業のあらゆる場面で活躍します。多種多様なアプリケーションに対応し、製造製品の安定な生産・供給にお役立ちします。

製薬産業向け

製薬用水のオフライン試験や洗浄バリデーション、製薬用水のリアルタイムテスト(RTT)などにご利用いただけます。
【洗浄バリデーション】についてこちらで詳しく解説しています!

半導体産業向け

原水、RO水、超純水(UPW)、回収水の監視にご利用いただけます。

水道事業体向け

水処理プロセスの最適化ツールとして、法令順守(水道水質基準)、コスト削減(凝集剤 / 活性炭 / イオン交換樹脂)や原水の季節変化に応じた最適な水処理工程の決定にお役立ちします。

食品 / 飲料 産業向け

原水・製造用水・排水を監視し、製造プロセスの最適化および環境負荷低減にお役立ちします。またボイラー、冷却設備の保護にもお役立ちします。

TOCによる製造設備の洗浄評価

設備洗浄水に含まれる汚れをTOCで検出します。TOCで有機汚染物質、導電率で無機汚染物質を同時に検出し、最適な洗浄工程をサポートします。
対象となる産業:食品、飲料、化学、半導体、医薬品、化粧品

TOCによる化学薬品の純度管理

多くの産業の原材料として無機酸(硝酸 / リン酸 / 硫酸)が使用されており、その品質管理を行うことで、製造ラインの停止・品質低下・ロット不良の回避にお役立ちします。TOCによる管理は、高精度かつ迅速に測定結果を得ることができます。

TOCを利用したボイラー水 / 冷却水の水質管理と漏れ検知

有機物は設備の腐食 / スケールの原因となります。pHや導電率の測定では検出できない有機物を正確に検出し、設備の保護にお役立ちします。

ラインアップ